外角ギリギリの出し入れ。
最後の投球は吉見の真骨頂。
見事な投球を見せてくれました。
前日にAクラスが確定し、
ヤクルトさんが豪快に逆転負けをしたおかげで(笑)ほぼ3位という空気。
クライマックスシリーズが無くドラフトも終わっているので、
2位3位の違いも名誉?くらいであまりありません。
そして、当日の相手は順位が確定しているヤクルトさん。
変な言い方ですが、引退試合に集中できる舞台となりました。
五十嵐投手の引退試合でシエラが初球を打ってしまったにも関わらず、
ヤクルトさんも忖度してくれました(爆)
しかし、吉見の投球自体も前述の通り見事で、
あれだけ見たらまだやれる!と思うようなものでした。
ただ、それが続かなくて苦しんだ晩年でした。
逆に、それを9イニング続けて完封。
もしくは7イニング続けて浅尾岩瀬へ。
その投球を続けることが本当に凄いことだったのだと。
吉見は強い落合ドラゴンズの後期エース。(前期は川上)
特に後期は飛ばないボールもあり、とにかく少ない点で投手力で勝つチームでした。
その象徴の1人が吉見でした。
2013年の故障からは長く苦しみ、復活を信じた私も悔しかった。
シーズン前に今年こそと投手陣のキーマンに吉見を挙げたことが何度かありました。
しかし、完全復活できないまま、この日を迎えてしまいました。
残念でしたが、今日の清々しい表情の吉見を見て私もスッキリしました。
清々しく、そして優しく丁寧な挨拶でした。
それでいて、投手陣を長年引っ張る厳しさも持った人物でした。
そんな吉見だからこそ、後輩たちに慕われたのでしょう。
大野雄大を始め、何人もの選手が涙を流す姿が印象的でした。
平田がボロボロ泣いてるのにはビックリしました。
その人間性が指導者として吉と出るかどうかは分かりませんが、
ファンとしては、いつかまたドラゴンズのユニホームを着て欲しいですね。
私が一番印象に残っている試合は、
2008年クライマックスシリーズ1stステージ。
タイガースと1勝1敗で迎えた大一番。
その試合の先発に抜擢されたのが吉見でした。
今振り返ると、その年10勝3敗と素晴らしい成績を残していて納得なのですが、
当時の私としてはまさに「抜擢」されたという印象でした。
その試合で吉見は抜群のコントロールを見せつけて、0を並べました。
ヒリヒリするような試合でのその投球は印象に残っています。
そして、9回、あの藤川球児VSウッズの2ランホームランに繋がりました。
この試合を私は新橋のスポーツバーで観戦していました。
mixiドラゴンズファンコミュニティーのイベントで集まっていて、
ウッズのところはもう全員で狂喜乱舞(笑)
そんな思い出もあって印象に残っているのですが、
間違いなく吉見のベストピッチゲームの1つだし、飛躍に繋がった試合だと思います。
しかし、mixiというのがまた時代を感じます(笑)
そして、その年のオフ。
年末年始の東海地方の番組で、落合監督と選手が一緒に出演するという、
今では考えられないような番組を当時某動画サイトで見ることができました。
そこで、選手たちへの質問で来年(今年?)の目標はというのがあり、
吉見が当たり障りのない答えをすると、
落合監督が「具体的な数字を言わないと」と割って入りました。
すると吉見は「2ケタ勝ちます」みたいなことを言いました。
それに対して落合監督は「そんなもんかい、へー、あっそう。」みたいな。
吉見のところだけ割って入った時点でオッと思ったのですが、
そのやり取りを見て、そんなに落合監督は吉見に期待しているんだと思ったのを覚えています。
で、2009年は16勝で最多勝。
懐古おじさんで申し訳ないですが、良い時代でしたね、
mixi。(そこかよ)
その時代のドラゴンズを取り戻す雰囲気が出てきました。
そんな期待を最後の挨拶で言えたことが、吉見も嬉しかったでしょう。
さあ、その期待に応えて来年は、
エース大野雄大を中心に優勝争いですね。
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